今回は、3本の丸太の大黒柱がしっかりと家を支えているという、頼もしい雰囲気あふれる和モダンの住まいをご紹介します。最近は、スマートなデザインやシンプルでモダンな家作りが好まれる傾向が多い中、「やっぱり木を使った家はいいな」「和のデザインはいいな」と思わせてくれる素敵な住宅です。手掛けたのは、埼玉を拠点に活動する遠藤浩建築設計事務所です。一体どんな様子になっているのでしょうか?さっそく詳しく見ていきましょう!
緑豊かな庭からのぞく、2つの切妻屋根が特徴的な東側の外観です。2つの屋根がいいバランスで住まいの輪郭を形成し、がっしりと組まれた木と渋い色味の外壁が、堂々として落ち着いた家の佇まいを生み出しています。庭も含めて、しっとりとした趣のある素敵な和モダンの住まいとなっています。
こちらはリビングの様子です。家の中央に立つ、最大で直径60cmもある3本の大黒柱が特徴的。構造的にもデザイン的にも家のシンボル的存在となっています。この柱は、住む人にとっても「家をしっかりと支えてくれている」という視覚的な安心感を与えていることでしょう。中央に下がっているペンダントライトはイタリア製のものですが、和の空間にも違和感なくよく馴染んでいます。住まいのテイストは和モダンですが、懐かしさとぬくもりを感じる空間が、どことなく外国のログハウスのような雰囲気も持ち合わせていて、不思議な魅力のあるリビングとなっています。
リビングから続く広々としたウッドデッキと庭の様子です。このウッドデッキは、耐候性の優れている木材ウリンを使用しています。開口の上部にはステンレス製の簾を設置し、和に少し現代的なテイストをプラスしました。ウッドデッキに腰かけて、日向ぼっこをしたりお茶を飲んだりしながら、この趣のある庭を眺めれば、心があっという間に癒されそうです。
リビングからロフトを見上げた様子です。たくさんの木材が、頑丈に組み込まれている様子がよく見えて、迫力のある眺めですね。その中でも、やはり3本の大黒柱の存在感は抜群。それによって住まいの空間に絶対的な安定感をもたらしています。また、ロフトの手摺部分の縦格子がランダムに取り付けられていて、デザインのアクセントにもなっていてお洒落ですね。
リビングの上のロフトの部分の様子。大黒柱の丸太が住まいの下から上までを突き抜けていて、圧倒的な迫力があります。このロフトは、高窓や天窓から光が差し込み、とても明るいスペースとなっています。ここからは下のリビングの様子もうかがいやすくなっていて、とてもオープンな雰囲気の作り。住まい全体の空気の流れも届きやすい、気持ちのいい空間となっています。