スタイリッシュなデザインの家は、見ていて清々しい気持ちになりますが、さらにミニマルさが加わることにより、慎ましやかな雰囲気がプラスされます。内装はもちろんですが、多くの人が目にすることになる外観のデザインにもこだわりを持ちたいですね。今回は、スタイリッシュでミニマルな家をいくつかご紹介していきます。見て楽しめる家をつくるなら、皆さんはどんなデザインにしてみたいですか?
家は、そこでの快適さが保証されるのであれば、デザインには特にこだわらないという方も世の中にはいらっしゃるでしょう。けれども、スタイリッシュなデザインの家を目にすると、その美を間近に感じるライフスタイルに憧れを感じることも少なからずあるはず。きちんと暮らしている、と感じられるような素敵なデザインの家づくり、してみませんか?ミニマルでスタイリッシュな建物に暮らそうとすると、きっとインテリアも暮らし方もそれに見合ったものへとシフトしていきそうですね。
Photo: ArchiphotoKato
狭小住宅のデザインにおいて、日本は世界的にも右に出るもののないくらい秀でたアイデアを持っているといわれています。なるほど、限られた土地を、規制に従って快適な住空間を作るのは至難の業ですが、その知恵には感嘆させられます。こちらのお宅は、建築面積27平米というミニマルなスペースに、プライバシーを確保しつつも快適さを考慮して作られています。一階に収納と水廻り、二階とロフトスペースにLDKと寝室を配したコンパクトで使いやすいデザインになっています。
Photo: 鳥村鋼一
【狭小住宅については、こちらの記事でも紹介しています】
家の形が伝統的なものであっても、その素材や色などのデザインによってぐっとモダンでスタイリッシュな形の建物が出来上がるもの。こちらのお宅は、岐阜の建築家・安江怜史建築設計事務所の手によるもので、既存の母屋と庭を考慮してデザインされたものです。形も色も奇抜なものではありませんが、そのシンプルな形状がとてもおしゃれ。外観とは違い、内装には木を多用しており、窓から庭木を絵画のように取り込むことが可能になっています。
都市部では、住宅が過密に建て込んでいる中に、ミニマルで変形した狭小地が売りに出ていたりします。欧米の国の人ならば気にも留めないようなこんな土地を、日本人は驚く技を持って暮らしやすく作ってしまいます。こちらのお宅もそんな一例でしょう。四方をすべて建物で囲まれた位置にありながらも、プライバシーを確保しつつ明るい家とするように工夫がなされているのだとか。この縦に細長い建物は、窓の位置や住空間のポジショニングも周囲の環境を考えながら作られているのだそうです。
スタイリッシュでミニマルな家をつくる場合、その素材感にもこだわりたいもの。素材のもつ印象と効果は、住空間の快適さ、居心地を左右するからです。こちらのお宅は、切妻屋根のよくありがちな家のデザインのようですが、内装はすべて木でできており、天井も屋根の形をそのまま踏襲したモダンなスタイル。それゆえに天井も高く、壁もあまりないためにとても開放的。庭ともフラットにつながるような印象であるため、自然の中に暮らしているように感じられそうですね。