インテリアに新風を！北欧スタイルを考える

北欧インテリアといえば、やはりナチュラルテイスト。木の香りを感じるようなウッディな造りがよく見られます。こちらのお宅は北欧風の家づくりを得意とする新潟の建築家・Dwarfによるもの。キッチンリビングダイニングの真ん中に、森の中から一本取ってきたかのような枝打ちされた柱がアクセントになっています。ポイントカラーとしてグリーンが取り入れられていて、ドアやダイニングのランプシェイド、ベンチにリビングのラグとところどころに取り入れられています。白木にビビットカラーがとても映えておしゃれ度がアップしますね。

青は深いリラックスを促す色として、落ち着きたい空間に使われることが多くあります。北欧のインテリアでは、青い空を思わせるようなきれいな色がよく取り入れられますが、やはり冬の真っ暗な時期の空への憧れからでしょうか。こちらのリビングは色合いの異なるブルーのソファーに、いろいろな色調の青が使われたラグが組み合わされています。アルネ・ヤコブセンの白いランプにテーブルの上の白い花がこの空間を引き締めているようですね。

冬は日が出る時間が極端に短くなる北欧では、明るい色合いがとても好まれます。特に白はその代表格。真っ白な家具で形作られたキッチンは、とても明るく清潔感にあふれていて気持ちまで明るくなるようですね。壁の一部や窓台にナチュラルウッドが使われていて、クールな印象にもなりがちな白いコーディネートの中に暖かさを与えています。明るさとナチュラルさが同居するのが北欧風です。

もちろん北欧風でもシックなインテリアに決めることは可能です。こちらはモノトーンでまとめられた北欧インテリアのリビング。落ち着いた色合いのソファーにモノトーンとウッディカラーのキャビネット、白いスタンドランプに黒額縁のモノクロ写真。ウッディテイストをところどころに使うことで重くなりすぎないように工夫されています。さらにこの空間にアクセントを添えているのが幾何学模様のモノトーンのラグ。古くから織物が盛んな北欧では、ちょっと凝ったラグでインテリアに遊びを加えることがよくあります。手軽に真似できそうなアイデアですよね。

差し色をうまく使うのが北欧チック。こちらのバスルームでは、壁の一面を小さなガラスタイルでモザイク風にデコレートされています。透明感のある素材が使われているのと同時に、クリアでミニマルに仕上げられたバスルームは、窓からのほのかな明かりの中で、水の中にいるような錯覚を覚えてしまいそう。モザイクタイルを壁の一面のみに抑え、他を白でまとめることでブルーのモザイクを引き立てています。

家の中を明るくするために、壁に白い色を用いることが北ヨーロッパではよくあります。さらには家具まで真っ白にそろえることも。そんな真っ白な空間には、きれいな色を差し色として用いることがマスト。こちらのように紫色のラグや同系色のクッションカバーが添えられることで、空間にぐっと華やかさと落ち着きが生まれます。ラグやクッションカバーの色合いを変えるだけで空間の印象も変わってくるので、手軽な部屋のイメージチェンジにはもってこいですね。