100年の歴史が生み出す印象的な空間

築100年を超える雨屋の改修, STUDIO POH STUDIO POH Salas de estilo clásico
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家を持つとなると、何を考えるでしょうか。新しい家を建てることを考える人が多いでしょう。ですが、中古の住宅を購入したり、古い住宅などを改装することを考える人もいるかもしれません。今回紹介したいのは、築100年を超える古い建物のリノベーションです。それは建物が持つ歴史や雰囲気を活かしたものになっています。

雨屋のリノベーション

今回リノベーションを手がけたのはSTUDIO POH。今回は建物のリノベーションを行っていますが、それは住宅として使われていたものではありません。建物は雨屋と呼ばれるもので、絹を採取するために飼われていた蚕のために、また倉庫として使われていたものでした。そんな建物は住まいでなくとも瓦葺きとなっており、2層の瓦屋根が広がる印象的なものとなっています。それは独特の雰囲気を持った魅力的な建物でした。

以前の建物の状態

ただし建物には多くの傷みが見られました。その外観に見られるのは屋根のうねり。構造材には腐食が見られ、場所によって屋根の高さが異なっていました。また住むための場所ではないため、明かりを取る窓が無く、建物内には暗闇が広がっています。また家の中に外の空気が流れ込みにくいため、湿っぽさが感じられました。このような建物はリノベーションによって快適な生活が送れる住まいへと生まれ変わったのです。

改修され生まれた変わった建物

リノベーションを経た建物は決して大きく変わっているわけではありません。ですが、うねりのみられた屋根は改修によって水平となり、傷みの見られた構造材は新しいものに取り換えられています。以前の状態では柱が少なく外壁が屋根を支える構造になっていましたが、新しく柱を付け加えて、今回新たに設けられた基礎と共に屋根支えるようにしました。そのため、現代の基準に耐えられる耐震性を確保しています。

天井が高く明るい空間

建物の中に見られるのは、以前の姿を思い出せないような美しい空間です。家の中に入ってまず目にするのは高い天井。屋根裏が無いため屋根を支える構造を目にすることになります。木の形を活かした梁などは、新築の家にない深みのある雰囲気を演出してくれるでしょう。また広々した空間を満たすのは暖かな光。今回のリノベーションにあたって、屋根には光取りの天窓が設けられて、家の中を明るくしています。そのためここでは、明るい光の中でゆとりの感じられる生活を送ることができるのです。

印象的な雰囲気や深みのある空間

家を建てるとなると、多くの人は新築の建物を考えるかもしれません。ですが古い建物、また住宅として使われていなかったものでも、住まいとして利用することができます。そして新しい建物にはない印象的な雰囲気や深みのある空間を楽しむことができるのです。もしマイホームを持つことを考えるなら、リノベーションで古い建物、また住宅として使われていなかったものも、立派な我が家になるでしょう。

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