和の素晴らしさを再実感!格子戸が美しい和モダンの住まい

K.Yokoyama K.Yokoyama
Casa tranquila en Kamisawa, アグラ設計室一級建築士事務所 agra design room アグラ設計室一級建築士事務所 agra design room
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子供が成長し家族から独立した時、急に住まいにゆとりが出来過ぎてスペースを持て余してしまうことはありませんか? これからの生活を考えたとき、自分には何が必要なのか、どんな暮らしをしていきたいか、ということを一度考え直すのもいいのかもしれません。今回ご紹介するのは、三重県を拠点に活動するアグラ設計室 一級建築士事務所が手掛けた、木の使い方がどこまでも美しい和モダンの家です。子供達が巣立ち、これからは小さくシンプルに住みたいというクライアントの希望と今まで持っていた夢を、伝統とモダンを組み合わせることで実現しました。一体どんな様子になっているのでしょうか?さっそく詳しく見ていきましょう!

住み手が希望した小さくて落ち着いた住まい

クライアントは、お子さん達が成人し家から巣立ち、お孫さんも出来たということで、自身の住まいはもう少し小さくし、落ち着いた生活をすることを考えていました。その際の希望は、格子戸があり、趣味が楽しめ、法事も出来、子供達が遊びに来たときに泊まれる場所があること、などでした。この家は、そんなクライアントの希望の全てが詰まった理想の住宅です。屋根裏に部屋を作ったことで正式な1階建てではありませんが、どこまでも平屋に近い作りの落ち着いた住まいになっています。

住まいの象徴となる格子戸

外壁はガルバリウム、屋根は鋼板が使われ、現代的な作りの住まいの外観ですが、そこにヒバの格子戸を取り付け、住まいのシンボル的な存在に。それによって、和の伝統とモダンが融合した、上品で趣のある雰囲気を漂わせています。格子戸がある家は、クライアントさんの昔からの夢だったそうで、きっと満足していることでしょう。格子戸は、風と光を住まいに届け、外からの視線を遮ってくれるので、デザインだけでなく住宅の機能的な役割も果たします。縁側と格子戸に映る庭の木々の影がとても美しいですね。

お洒落でモダンな縁側

1階のリビングにつながる縁側は、床の高さを合わせているため、格子戸を開けると部屋の一部の様になります。軒が深いため、日差しが強い日もちょっとした雨の日でも、この縁側で気持ち良く過ごすことが出来そうです。夕方の暗がりの風景も、家の雰囲気になじんで情緒がありますね。忘れかけていた日本の伝統建築の良さを思い出させてくれるような、モダンで趣のある縁側です。

大勢が集まっても平気なリビング

クライアントさんは、これまでは「年に一度の法事のために」と和室の続き間にこだわっていましたが、和室が木のフローリングのリビングと続く空間となったことで、少しモダンな部屋に生まれ変わりました。これによって、大勢が集まる法事の際にも十分なスペースと落ち着いた雰囲気は十分保たれています。縁側部分と和室とフローリングの境部分には、障子戸を引くことが出来るので、様々な空間のバリエーションが可能になっており機能的です。リビングの天井は吹き抜けとなっていて広々として開放感のある雰囲気ですね。

屋根裏は訪ねてきた家族の泊まる部屋に

屋根裏に作られたこの納戸は、クライアントさんの子供達家族が遊びに来た時は、彼らが泊まる部屋になります。天窓からは自然光が差し込み、木の温もりに包まれた明るく気持ちのいい空間。こんな素敵な部屋が用意されているのなら、遊びに来る家族も毎回楽しみな気持ちで訪ねてくるに違いありません。室内窓の向こうは、リビングの吹抜けにつながっており、1階の風と光をこの屋根裏まで届けます。

本棚がたくさん設けられた階段室

たくさんの本が収納できるよう造り付けの本棚が廊下に設けられ、図書室としての機能も果たす階段室の様子。天窓もあり、とても明るい空間となっていますね。障子の向こう側は、リビングの吹き抜けにつながっています。夏の暑い季節は、この障子を開け放つことで風の通り道を作り、住まいを快適に保つという大切な役割を果たします。

【和モダンについては、こちらの記事でも紹介しています】

※ 和モダンな住まいにする6つの方法 

※ 和風モダンの魅力

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