床掃除は、毎日使う空間をきれいに保つためには欠かせないもの。とはいえ、何気なく行っている掃除方法が正しいかどうかを考える人は少ないかもしれません。使われている素材によって、使う道具や洗剤が合わなかったり、逆に傷めてしまったりすることも。今回は、床掃除の時に気を付けたいことについて考えていきます。何気なく使っている道具や方法について、これを機に見直してみてはいかがでしょうか。
床掃除とひとくちに言っても、素材によって掃除方法は異なります。いわゆるフローリングと呼ばれる木の床でも、合板と呼ばれる薄く切った木材を貼り合わせたものでつくられたものと、無垢材に天然塗料などでコーティングされたものがあり、それぞれ使う道具や洗剤にも気を付けなければ、早く傷んでしまうことにも。素材の性質を知ることが大切です。
こちらは仙台の建築家・株式会社ブレッツァ・アーキテクツの手がけたキッチン。ヘリンボーンで張られた床がおしゃれです。
フローリングの床掃除の場合、掃除機でがーっとかけてしまいがちですが、小さな埃は舞い上がってしばらく後にまた床に舞い戻ってきてしまいます。まずはフローリング用のワイパーでふき取ってから、溝などにたまったゴミなどを掃除機で吸い取ると、しっかりと綺麗になります。このときのワイパーには、乾いたシートを使うようにしましょう。ウェットタイプを使いたい場合は、埃をしっかりと取った後の第二段階で。
最近、よく汚れが落ちると評判の重層やセスキ。汚れたフローリングも一気にきれいにしたい!という場合に取り入れようとされる方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっと待って!これらを使った洗剤では、汚れと共にワックスまではがれてしまうことも。特に無垢材のフローリングでは注意が必要です。合板の場合は、薄めに作った溶液なら特に問題ない、という声もあるようですが、不安であれば、隅っこで試してからがよいでしょう。水拭きする場合には、水に濡らして硬く絞った雑巾か、中性洗剤を使うのがおすすめです。
共働きで掃除に時間が掛けられない、という場合には、やはりお掃除ロボットを導入して、床掃除の時間短縮を図るご家庭もあるでしょう。家具や物がある場所には、ロボットが入り込めないこともあるため、ワイパーなどで人の手で補助することも大切。最近では、吸い残しのある場所を表示してくれる機械もあるため、わかりやすいですね。また、水拭きをしてくれるロボットもあるため、どちらも上手に取り入れるというのもいいかもしれません。
最近の新築の家ではなくなりかけているといわれる和室ですが、それでも畳の間は一つくらい残されていたりしますよね。最近ではどこでも掃除機を使ってしまいがちですが、使い方が間違っていると、畳を早くに傷めてしまうことにも。昔ながらの方法を取り入れるのであれば、箒で埃を掃いて、雑巾で乾拭きをする、というとてもシンプルな方法。掃除機を使う場合には、畳の目に沿ってかけます。ここで気を付けたいのは畳の縁にヘッドがかからないように止めること。掃除機の摩擦での傷みをなくすことができます。
大掃除するときには、こびりついた汚れもしっかりと落としたいですね。床の素材にもよりますが、木であれば、ワイパーなどで埃を取り除いたあとに中性洗剤を使って集中的に汚れを落としていきましょう。折角手を掛けるのであれば、きれいにした後にワックスをかけておくと、見た目にもピカピカになります。畳も念入りに掃除するのであれば、硬く絞った雑巾で拭いて。畳をあげて換気までできるとパーフェクトです。
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