第一印象を左右するファサードデザイン

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スイッチする空間, ツカ・デザインスタヂオ一級建築士事務所 ツカ・デザインスタヂオ一級建築士事務所 Espacios comerciales
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店舗や商業ビルにとって一番重要なポイントになるのがファサードのデザインです。それは、“顔”としてのファサードが人々にその店や会社のイメージを一瞬でうえつけてしまうからです。言ってみればお客様が増えるのもそうでないのもファサードのデザインしだい。これからご紹介するファサードデザインを見て、みなさんはいったいどんな第一印象を受けるのでしょうか?

食欲がわくファサードデザイン

飲食店舗の場合ファサードのデザインはイメージだけでなく味の信頼性まで左右します。スーパーマーケットですべてがそろう現代ではわざわざそこへ出かけてまでも買おうと思わせるだけの力が店に必要です。こちらは倉敷にあるイタリアパンを提供するカフェレストランです。夜にもおいしい食事とともに自家製のパンが楽しめます。イタリアがコンセプトなのでファサードにはローマカラーである赤と黄色を使用しました。遠くからでもすぐわかるこのファサードを見たら、思わずお腹がなりそうですね。

「何だろう?」と思わせるファサード

閉店後は住居スペースになる雑貨&カフェの建物です。こちらを設計したのはツカ・デザインスタヂオ一級建築士事務所。このファサードデザインの素材感と色使いは「何だろう?」と思わずにいられません。ファサードの下部を見せるデザインにしたため外部からもカフェであろうことが感じられます。夜間は室内の灯りが外へと漏れ、不思議な雰囲気を醸し出します。

植栽が揺れるファサード

最近のヘアサロンは、ファサードを見ると、レストランかな・・・と思ってしまうような個性的なものが増えました。これは競争社会の中で他店との個別化をはかるという考えが反映しているからだと思います。そして、その個性的な空間はそこを訪れる人たちにとっても非日常を体験できる特別な場所になっています。こちらのヘアサロンですがファサードに庭と木製のフェンスを施し、外からの視線を制御しています。そして、その庭の植栽は外からのアイキャッチになるのはもちろんのこと、店内から見たときの癒しのエレメントにもなっています。

味の信用性を感じるファサードデザイン

こちらのファサードデザインからは、この店のしっかりした味の信用性が感じられます。和食料理店ですが伝統的な日本食を基本に新しい和食の世界を期待させる店舗デザインです。この店をデザインしたのは和歌山県を拠点に活躍する橋本デザイン事務所。「見た目だけのデザインではなく、機能面も考え、お客様に愛される空間をつくりたい。」という想いとともに、設計・デザインに取り組んでいるデザイン事務所です。

スタイリッシュなファサード

家庭的なランチを提供していたカフェをビルの老朽化に伴い全体をカフェダイニングとしてリニューアルしたのがこちらです。男性客にも入りやすいようにとモノトーンのスタイリッシュなデザインとしました。内部は入口からは想像できないぐらい開放的な吹き抜け空間となっていて、ここで過ごす時間を安らぐものにしてくれます。このカフェで出される食事、コーヒーが、ていねいに厳選された素材でつくられていることがファサードの印象で感じ取ることができます。

写真: 前見文徳、布施貴彦

色とロゴの表現力

こちらはアジアンスイーツを提供するカフェのファサードです。ファサードはレンガをモチーフにした鋼板張りで、2階の窓には光が入るようにパンチングメタルを施しています。ガラス面の店のロゴは意図的に下の方へレイアウトし視線を遮ることなく内部の様子を見ることができます。そして、このレンガ色とロゴの表現する力がこのファサードを印象強いものにしています。

控えめなサインのファサード

商業空間のファサードデザインで忘れてならないのがサインの使い方です。イメージを大事にしながらインパクトを与えることもできます。しかしこの写真の和食料理店のように地域に長年親しまれている店舗の場合は違います。大きなサインは遠くからわかるものだけで十分、改装後の印象強いファサードデザインはこの料理店がそこにあることをサインなしでも知らせることができるのです。

写真:鳥村鋼一写真事務所

小さなカフェのファサード

こちらは小さいながら見る人を引き付ける力のあるカフェです。設計したのはADS一級建築士事務所。まるで小さいときに読んだ絵本の中から出てきたようなかわいらしい形です。ファサードの素材感とは違い内部の壁には樹木のグラフィックが施され、木でできた造作などが優しい空間を作りナチュラルな雰囲気が漂います。

雄大な景色の中のファサードデザイン

北海道の雄大な景色の中にこのうどん屋はあります。ファサードだけを見るとうどん屋には見えません。この「うどん」の大衆性と差別化、インパクトと原風景という、相反する事柄を30坪の中に作り上げたのは北海道を拠点に活躍している有限会社伊達計画所です。北海道の気候に耐え抜いていこうとする建物の力強さがファサードからも感じられます。

優しい空気が漂うファサードデザイン

こちらの洋菓子店、オーナーからのデザインについての要望は「自然なものをデフォルメして創られる空間に!」ということでした。ファサードデザインのイメージ通り、ここでは自然素材を使いていねいに仕上げられたお菓子が焼かれています。前を通る人がつい中を覗いてしまうようにつけられた窓ガラスは、まるでョーウィンドウのようです。そして照明計画もファサードデザインにとって重要な役割があります。このやわらかいライトがお店の印象をより優しいものにしています。

【ファサードについては、こちらの記事でも紹介しています】

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