今回ご紹介するのは、外部とのゆるやかなつながりが心地良く感じられるシンプルでナチュラルな住まいです。仕切りが少なく一体感のある室内は、屋外からの快適な自然光やさわやかな風に包まれ、家族みんながリラックスして過ごせる優しい住空間が見事に実現しています。自分らしく暮らせるナチュラルな住まいが欲しいという方には、家作りのための何か参考となるアイデアが見つかるかもしれません。このプロジェクトは青森県を拠点に活動するフクシアンドフクシ建築事務所によって手掛けられました。一体どんな様子になっているのでしょうか?さっそく詳しく見て行きましょう!
輪郭のはっきりとした直線的なデザインが青空に良く映えている2階建てのこの住まい。外壁の半分は板貼りとなっており、その木目や風合いによってシンプルでモダンな外観に、ナチュラルで柔らかな雰囲気がプラスされているのが印象的です。
こちらは自然素材のナチュラルで優しい雰囲気に包まれたダイニングとリビングの様子です。2方向に大きく取った開口部によって、明るさを取り込み、風が通り抜けて行き、家の中にいても屋外の雰囲気をそのまま感じられリラックスして過ごすことが出来ます。特に道路があって景色が開けているリビング側の開口は、前方へ視線を向けると道がどこまでも先に伸びていき、まるで外へ誘い出されるような期待感や、広い空を楽しめる開放感が身近にあり、特に居心地が良さそうですね。
こちらはLDKに面した1階の廊下部分です。仕切りできっちりと空間を区切ってしまうのではなく、住まいの空間全体がゆるやかに連続していく作りとなっているので、家族がそれぞれの居場所で自由に過ごしていても何となく気配を感じられるので安心感があります。また大きな開口部によって、外部と内部空間の境界もあいまいになり、屋内や屋外と特に意識することなく、のんびりと暮らせる雰囲気も生まれています。廊下もまるで縁側のようなくつろぎスペースとして居心地良く過ごせそうです。
こちらはダイニングキッチンを中心とした眺めです。壁や天井をはじめ、キッチンスペースもシンプルな白でまとめられており、さわやかで清潔感のある印象となっています。そんな空間に、梁や柱に使われた建材のナチュラルで優しいブラウンのラインが加わることで、ちょっとしたアクセントとして室内インテリアにいいリズム感をもたらしています。カウンターがオープンとなった作りのキッチンは、リビングや外の様子を見渡すことが出来、食事の支度をしながら家族とコミュニケーションを取ることも可能です。毎日リラックスしながら家事や料理の作業に取り組めそうですね。
こちらはシンプルな和室の様子です。大きな開口部が設けられていて、外の雰囲気や自然光を感じながら落ち着いて過ごせる作りとなっています。モダンな住まいが多くなった最近では、家に和室を持たなくなったという方も増えているようですが、布団で寝る際の寝室として使ったり、お客様が来た時はゲストルームとして利用できたりと、まだまだ便利で必要となって来る場面も多いはず。住宅に和室があるのとないのとでは生活の豊かさも随分変わってくるので、家作りの際はご自身のライフスタイルを踏まえて、建築家の方と良く相談しておくことがおすすめです。