アプローチとは敷地の入口から玄関へ到達するまでの間のスペースのこと。ここをいかに美しく見せるかで、家全体の印象が左右されると言っても過言ではありません。本日は様々なスタイルの魅力的なアプローチを紹介します。
まるで濡れているかのように磨きあげられた黒い敷石が印象的なアプローチです。この艶やかなブラックが現代的に洗練された和スタイルにゴージャスでグラマーな印象を加えて、和風住宅に新たな側面を与えています。
あまり植物を植え込みせずシンプルに仕上げた、というのはこちらのアプローチ及び庭を担当したランドスケープアーキテクトの弁。シンプルかつグラマー、最高に魅力的ですよね!
アプローチは敷石の配置方法によって雰囲気が変わります。きっちり敷き詰めてフラットな通路を作るとシャープでモダンな雰囲気に。こちらのように敷石のあいだに隙間を取り植生を植え込むと、ナチュラルでカジュアルな雰囲気を演出できます。
天然石を敷石に使用する場合、希少な石材は高価であるため、隙間を空けて配置することはコストダウンにもつながります。アプローチを造ろうと考えている方は、デザイン面とコストのバランスを見極めてくれる造園会社やランドスケープアーキテクトを見つけることがまず大切です。
旗竿敷地などで玄関までの道のりがかなり長いという場合、必然的にアプローチも長くなります。長いアプローチでは間延びしたりぼんやりしたつまらない印象になりがちなので注意が必要です。
そんな時おすすめのデザインがこちら。通路の中央にウッドデッキやタイルを敷き、隣家や道路に面した側は縦格子や圧迫感のないフェンスを配置してプライベート感を強調、もう片方は様々な植物を植え込むと、自然たっぷりの豊かな印象と、この先に何があるのかな?とわくわくさせる雰囲気を作成できます!花をつけるタイプの植物なら季節ごとの変化も楽しめます。
落ち着きと大胆さの両方を感じさせるアプローチは名古屋市の建築家 Architect6建築設計事務所によるデザインです。大きな二段のステップは大判の石材。ランダムな白いラインがダイナミックな動きを与えています。周囲は同系色の石材で囲み、植生を植え込んで。天然石ならでは存在感や質感を味わうことできるデザインは和風住宅だけでなく、モダンスタイル住宅にもよく似合います。