スキップフロアという選択。どうデザインする?

Aya F. Aya F.
家族の家, 小野里信建築アトリエ 小野里信建築アトリエ Casas modernas
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スキップフロアは、狭小住宅や省スペースを目指す家や個性的、開放的な空間づくりを考えている方に多く取り入れられている建築デザイン。半層ずつ、または数段程度の段差を付けて住空間をアレンジするため、壁を極力排除して広々とした空間づくりが可能になります。メリット、デメリットはありますが、さまざまな工夫をすることによって心地よくおしゃれな家となるスキップフロアという選択、取り入れてみませんか?

スキップフロアのよさは?

スキップフロアを取り入れた家では、住空間がゆるやかにつながっていながらも、それぞれのスペースに高低差があることにより、目線がずれて感覚的にも広々と感じられる空間づくりが可能になります。狭小地に家を建てる場合には、とても有効なデザインといえそうですね。こちらは東京の建築家・株式会社POINTの手がけたお宅。木を多用したあたたかな雰囲気の空間ですが、階段の軽やかなデザインがとてもスタイリッシュでとても心地よさそうです。

Photo: Tetsu Hiraga

【スキップフロアについては、こちらの記事でも紹介しています】

スキップフロアのメリット

シンプルなデザインで

スキップフロアを取り入れた家では、階段の存在感が強く出ることも多く、安全面から手すりや柵などが設置されることも。そうすると視界が遮られて、開放感がダウンしてしまいがち。そうしたポイントを解消しているのがこちらのお宅。隣接する空間は半層まではいかない程度の高さで構成されており、柵や壁、手すりといったものを省くことにより、シンプルでミニマルなデザインとなっています。

Photo: 加斗タカオ

ミニマルな段差で

スキップフロアというと、高低差の多い空間を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。こちらのお宅では、わずか数段程度の高低差を付けることにより、ミニマルにニュアンスを付けた住空間を実現しています。手前の部屋を地面よりも低くすることにより、庭やダイニングキッチンを違った視点で眺めることができて、生活の中に意外な発見が認められるかもしれませんね。

緩やかに区切る

多くのスキップフロアを取り入れた物件では、フロアが互い違いにずらしたデザインや、階段に沿って螺旋形を描くような形で構成されていたりします。しかし、こちらのお宅では、個々の空間をつくりながらも緩やかに区切る、という手段としてスキップフロアが取り入れられています。LDK空間から上層階へとつながる階段が二つあり、それぞれの部屋へアクセスできますが、壁がないため、ひとつの空間のようですね。

▶「住まいの写真」ページでは様々な種類のリビングを紹介しています◀

※ リビングの写真ページ

階段を目隠しに

半層ずつ住空間をずらしていても、壁が少ないスキップフロアの家では声や気配が筒抜けになってしまうことも。ホームオフィスや勉強に集中したいお子さんのあるご家庭では、逆にこうした開放的な空間が不便に感じてしまうこともあるかもしれません。そうしたことを避ける方法として、例えば階段構造を壁のようにデザインすることによって、隣り合う空間にさりげなく目隠しとして活用してみるのもいいかもしれませんね。

Photo: Hiroshi Ueda

広いスペースにも

狭小住宅をすごしやすくカスタマイズするための方法としてだけでなく、デザイン性を重視した上でのスキップフロアの導入というのもアリ。こちらのお宅はそれぞれのフロアが広々ととられていますが、数段から半層程度の段差を取り入れてアレンジされています。緩やかにつながる空間は、家族の気配が感じられるため、お互いが安心して生活できるのだそう。広さや段差にも心地よいと感じられるようなデザインを取り入れてみては?

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