個性を与える屋根のデザイン9つ

K.Matsunaga K.Matsunaga
ビンテージハウス リノベ01, 株式会社 井川建築設計事務所 株式会社 井川建築設計事務所 Casas modernas
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色、素材、形と、ファサードのデザインを決めるさまざまな要素があります。中でも日本の住宅では、屋根の形や素材にとても多くの種類があるのを考えたことはありますか?屋根の形状や素材によって、印象やユニークな個性を生み出します。今回ご紹介するのは、個性のある屋根のデザイン9選。伝統的なものからモダンでユニークなものまで、どんなデザインがあるのか参考にしてみましょう。

どっしりとした風格を感じる佇まい

正面から見える屋根の面積が大きく、風格のある雰囲気を出しています。直線的なラインがモダンでスタイリッシュな佇まい。並んだトップライトがアクセントともなり、室内には明るい光をもたらしています。

伝統とモダンを合わせたファサード

ぐるりと格子で囲まれた外壁と、瓦屋根が印象的な住まいです。長方形の横長のボリュームで、軒先のすっとしたラインがモダンな佇まいを演出しています。伝統的な瓦の素材を使いながらも、デザインや素材の組み合わせで和モダンの美しい住まいに仕上がっています。

古民家の再生

伝統的な古民家を再生し、複合施設に生まれ変わったこちらの建物。外壁の真っ白な漆喰と寄棟の瓦屋根が風格ある佇まいを見せます。鬼飾りのつけられた屋根は、瓦の風格をさらに格上に演出。現代ではなかなかみられない趣のあるデザインです。

250年の古民家再生

江戸時代より、推定250年以上住み続けられている古民家の再生をした住まいです。もともとの建物が持つ良い部分を受け継ぎながら、補修や耐震性の向上をさせました。屋根は軽い素材で仕上げられ、室内の趣はそのままに、耐震的にも有利に改修済み。地震大国だからこそ、使う素材を変えながら建物を守る方法もあります。

ガルバリウム鋼板を使った古民家

現代の住まいでは一番使われる機会の多くなったガルバリウム鋼板。丈夫さや軽さ、施工性の良さが魅力の素材です。モダンな住まいに使うと思われがちですが、こちらの古民家のリノベーションにも採用されています。瓦などの葺き替えよりも全体を改修するコストを抑えられ、住まいの健康状態を保ちやすい素材です。


美しい和のデザイン

日本独自のデザインに、神社仏閣などでみられる屋根の形状もあります。こちらのように湾曲した屋根を「むくり」屋根といい、曲線の優美さを演出する趣がある形状です。なかなか現代ではみられなくなりましたが、雨水が切れやすいなど機能的にも良い面を持ちます。

地面と連続するような屋根

沖縄の古い集落にあるこちらの家は、湾曲した屋根が石と芝生で仕上げられています。片側から見ると、地面と繋がるカーブの屋根となっていて、自然の中に家が一体となるようなデザイン。太陽の熱を室内に伝えにくく、沖縄の環境の中でも心地よさを生み出す仕上げです。


猛暑から住まい手を守る屋根

一面緑化をした屋根は、はしごから登って寝転んだり遊んだりできるエクステリア空間になっています。誰もが憧れる、屋根でくつろぐ環境が実現。熱を伝えにくい芝生の仕上げで、猛暑を記録する地でも快適な室内環境を生み出します。


おとぎ話に出てきそうな佇まい

博覧会の施設として建築されたこちらの建物は、自然素材を使ったストローベイル建築です。麦わらや漆喰、土などの自然素材が使われることで、環境にも優しく、優れた断熱効果を得られます。屋根は山口県産の杉皮を採用。なかなかみられない素材ですが、今あるものが新しい発想で使われていく実例として、環境を意識した素材の開発の一歩となるでしょう。

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